温泉踊り子パニック!?

3月12日 3部 Part2 システム:無限のファンタジア GM:白兎

先ほどのリベンジをすべく、もう一本挑戦することに。
もはや深夜を回り、疲労とテンションが高まりつつある。

PC1:ノゾミ ヒト/重騎士(アーマーナイト) PL:mono
PC2:レン セイレーン/医術士(ナースウィッチ) PL:U氏
PC3:プレアデス ストライダー/忍び(シャドウ) PL:S君
PC4:マーニー エルフ/牙狩人(ハンター) PL:小荒
PC5:シェイ ドリアッド/紋章術士(エンブレムマスター) PL:左馬

先ほどのシナリオで「旅団の掟」を十分満たし、2レベルに上がった我々。
パラメータを上昇させた後、
さすがに装備を整えるのが急務と見て、アイテム表を眺めだす。

!!!!!! CAUTION !!!!!!

以下には、
「無限のファンタジア」ルールブック付属シナリオ2の、
ネタバレ感想があります。

未プレイの方で、シナリオの内容を知りたくない方は、
この先を読まないで引き返して下さい。

!!!!!! CAUTION !!!!!!
しかし。
「2レベルの装備が・・・・・・ない?」
同じ系統の武器防具は、自分のレベル以下のものしか装備できないのだが。
アイテム表では1レベルの次は、4レベルまで間が飛んでたりする。
不憫に思ったGMが、
「体・技・心どれかが上昇するアクセサリーをあげますよ」
と言ってくれたので、ありがたくもらっておく。

さて、はじまりはじまり。
先のシナリオで色々な意味で消耗した我々は、この疲れを癒すべく。

レンの案内で、温泉街を目指していた。

のっけから、嫌な予感が。
レンは二十年前には栄えていたというが(セイレーンであるレンは、ドリアッドのシェイと同じく永命の種族で、ともに実年齢は100歳以上)、今は行き交う人も少ないうら寂れた温泉街である。
んー、こりゃあ期待できないか・・・と肩を落として入った旅館。全員女性PCなので大部屋一つ。おお? けっこう料理は美味い。だとしたら、何で寂れてるの? 女将さんに聞いてみよう。おーい女将さーん。

女将「いいえ、いつもこのような按配で御座いますよ、オホホ」

のらりくらりと逃げる女将さん。

・・・・・・えーい、風呂だ風呂。露天風呂で汗を流すぞ。がらがらり。

二人も入ったらぎゅう詰めの風呂釜が、ちんまりと。
狭っ! 露天でもないし!

何これ? 何隠してるのこの街? こうなったら徹底的に探っちゃる〜。
皆で大部屋に集まって、今後の計画を練っていたとき。

少女「助けて下さい! 悪い人たちに追われてるんです!」

と、我々の泊ってた部屋に、一人の少女が踏み込んできた。
さらに。

男たち「おう、お前等! その娘をこっちに渡しな!」

その筋の強面の兄ちゃんたちも、踏み込んできた。

ベッタベタな展開。

迎え撃とうとしたら、女将さんに止められて(「裏口からお逃げになって下さい」)、少女を巡ってチェイス・スタート!

PC一同「とりあえず街外れまで逃げて、そこで事情を聞こう」
GM「えーそれでは、町内ランダム遭遇表を振ります」
PC一同「へ?」
GM(コロコロ)「んーと、向かう先で街の自警団が誰かを追いかけてる」
PC一同「そっちもか! で、誰を?」
GM「食い逃げ犯。しかも万年食い逃げ犯」
PC一同「・・・関係ねー! ただの犯罪者だろそれ!!」
GM(コロコロ)「えと、次は依頼だよ。『もし、そこの冒険者様。こちらの若の護衛をお願いしたいのじゃが』
PC一同「・・・爺さんー! 女の子連れて逃げ回ってるのが見えないんかい!!」

本筋とまったく関係ない、文字通りのランダム遭遇イベントだったようだ。

GM「他のよりはマシなんだけど」

しかもマシなのか。

追いすがる男どもに『気高き銀狼』(ダメージ+拘束のアビリティ)などで脅しをかけて退散させ、なんとか街外れまで辿りつき、少女に話を聞いた。

少女「助けてくれてありがとう。私の名前はシャナン。旅芸人の踊り子です。一座でこの街に来ていましたが、ガマガエルのような領主に見初められてしまい・・・断ると仲間を座敷牢に入れたあげく、先ほどのような追手を」

それ本当? とすればこの話、領主が一枚噛んでいるのか?
領主の屋敷を偵察しに行きたいな・・・と思っていたら。

シャナン「ところで、皆さん走ったら汗かいたでしょ? 私、いい温泉知ってるんですよ!」

と、脈絡もなくPC一同を温泉へ御招待するシャナン。待て待てキミ今、「仲間が座敷牢に云々」とか言ってなかったっけ?

シャナン「皆さんで入っても大丈夫なぐらい広いんですよ!」

そうか、どうしても温泉か。分かった。行ってやろう。

シナリオタイトルにあるんじゃあ、しょうがないよな。

かくしてシャナンの案内で街外れの温泉へ。確かにとても広く、なみなみと湯が溢れている。これだけ湯があるのに、どうして旅館の風呂はあんなしょぼかったんだろう?

GM「ところで温泉ですから、皆さん武器防具は外して入りますよね?
シェイ「・・・・・・。杖と魔法のアクセサリーは持って入ります」
レン「私も、発動体は身につけておきます」

そして、シャナン絶好調。

シャナン「あら、お姉さんの肌すべすべ。うらやましいなあ〜」
シャナン「いいなあ、大きくて。確かめさせて〜」

なんだ、コレは。なんなんだ。このシナリオは。

まあそうやって脳みそが茹ったプレイをしていると、突然温泉の中央からボコボコと泡が。皆が注目する中、ざばーっと現れたのは!

透明な立方体のなかに、少女型の核を持つモンスター。

もういいよ。戦えばいいんでしょ・・・・・・。

殺ス。

武器防具を置いていれば、タイムロスになるところだったが。こちとら冒険者のたしなみ、風呂でも商売道具は手放しません。攻撃魔法で牽制しつつ、主力であるノゾミ団長が武装を整えるまで時間稼ぎ。モンスターからの離脱もうまくいき、今回は圧勝ムード。
だが、背後でシャナンちゃんが怪しい動きを。我々の荷物を狙うかのような。こいつ何者? とにかく荷物には近づけず、また逃がさないようにする。

そうこうしてるうちに、モンスター(名前覚えてない。確か、温泉ナントカ)は吹き飛びました。
(2005/03/31追記:下記コメントで補足していますが、温泉ピュアリィという名前だそうです。・・・・・・忘れさせてくれ。

跡を調べてみると、街の各所へ通ずる湯脈の穴がありまして。ここにモンスターが居座ってたせいで、湯が枯れてたようです。

ひとまず旅館に帰ってみると、女将さんが大騒ぎ。平身低頭してお出迎え。

女将「ああ、貴方たちがモンスターを退治してくださったのですか! 有難う御座います! これでこの温泉街も救われます!!」
PC一同「あんた、んなコトひとっことも言わなかったでしょーが!!!」

そして、なぜか街の領主が我々の部屋を訪れたりする。
・・・・・・こいつも全然ガマガエルじゃないし。

領主「はっはっは、めでたいめでたい。うむ、旅芸人の一座か。釈放してしんぜよう

だから、ナゼ?

こうして、うやむやのうちに温泉街(と旅芸人一座)を救った冒険者たちは、振り返りたくない思い出を胸に去っていくのでした。

ミッション達成、なのか?

ちなみに、あまりの出来事に皆ショックを受けていたのか「旅団の掟」を満たすのを忘れており、シナリオ終了時に得られた経験点では、3レベルに上がるのに10点足りないというオチまでつきましたとさ。

【終】



@感想@

終始一貫して、あるワンシーンを再現するためだけのシナリオであった。ある意味、漢っぷりを感じさせる。その代わり、他のあらゆる点が置き去りである。

結局シャナンの正体が外国人窃盗団の一味であるとか、本当にこの街が十数年寂れっぱなしだったとか、どーでもいいことは作ってあるんだよな。あの町内ランダム遭遇表とか。

ま、そうした諸々の点に眼をつぶり、ひたすら意図を汲んでその実現に手を貸すならば、こんなに素敵なシナリオもそうないだろう。何といっても、タイトルからして出落ちなんだから。

GM白兎氏、そして他のPL諸氏、どうもお疲れ様でした。



+追記+

最初のコメントを間違って消したので、書き直します。

シナリオの意図に、余計な注釈をつけるなら。

今回たまたま全員女性PCでプレイしたけど。
普通は女性PCだけでなく、男性PCも半々ぐらいはいるはず。

で、その場合。
温泉シーンと戦闘シーンで何が起こるか考えてみると。

・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・。

どうしてくれようか、このシナリオライター。
セッションレポート > 無限のファンタジア | comments (4)

Comments

左馬 | 2005/03/30 21:29
混浴もありですが。
それより、男女別に入って、

覗き→モンスター出現→乱入

という最低の展開が、当シナリオライターの想定かと思われ(爆)
deep_one | 2005/03/25 18:32
当然、温泉は混浴で決まりなんでしょう(笑)
左馬 | 2005/03/24 22:40
GMから補足メールを頂いたので、転記しておきます。

白兎氏wrote:
>ランダム遭遇は、シナリオにはダンジョンマップはなく、
>GMが自作するようにとの意図であると判断したため使用しました。
>ルールブックには、ダイスを振るだけで町やダンジョンが作れる、
>といううたい文句もありますし。
>なお、
>ラスボスの名前は「温泉ピュアリィ」です。
>ついでに、温泉パニックの領主の細かい描写などシナリオにありません。
>一本目は、肉でおびき寄せられるなどシナリオに一言も書いていません。
>すべてそれがしの苦し紛れのアドリブです。
>#ゴキブリの音も。

そうだったのか・・・ダメダメですなあ、元シナリオ。
売り物のくせに、マップすらないとわ。
次回は、改良を要求するぞ。
・・・次回があるなら。

>組長君

『こういう』レポートって、・・・・・・よけいなお世話じゃ(苦笑
組長 | 2005/03/24 20:06
アホだ。アホすぎる。ネタ自体も脱力物ですが、それ以上にこういうレポートを書かせると左馬さんの筆が冴えますね(苦笑

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