手を出してはいけない連中

GURPSを参考にしたなにか GM:ムスカリア

お金に困ったPCは酒場で北の魔女からの怪しげな依頼を受けることに。
魔女の差し向けた奇怪な生き物を倒した先で待ち受けていた魔女の依頼とは?

以下、ネタバレを含む。
 魔女は自身が不老不死の体であることに疲れ切っていてもうその生を一刻も早く手放したかった。しかし、この不老不死の体はある男に授かった薬による作用だったため、1000年かかっても自分の力では解除できなかった。

 そんなとき魔女は例の男を偶然発見する。男から解除薬を手に入れようと必死の魔女は、水晶を覗き込み逐一男の動向を探るため動けない自身の代わりにPCたちをその男に接触させることにした。なにがなんでも解除薬を手に入れたかった魔女はPCたちに魔法のかかった首輪をつけ失敗したときにはお前たちを殺してやると脅した。

 PCたちが魔女から送られて来る指令どおりに森を行くと例の男がいた。男はPCたちの話を聞くと、なぜ魔女は不老不死の体に我慢ならなくなったのかと訝しむものの、解除薬はあっさり渡してくれそうな様子。しかし、残念ながら解除薬は今手元にないという。そこで、代わりにレシピをくれた。

 材料を探すPC。魔女の家と地元の町をあたるとその中の一つ「マーファーの肝」だけが足りない。ということで、PCは巨大な牛のような獣マーファーを狩りに行く。なんとかマーファーを打倒しすべての材料を手に入れたPCはそれらを魔女の館に届け、魔女はそれを元に解除薬を作る。そして、できた解除薬はちゃんと効果があり魔女は死ぬことができた。依頼達成である。

 後日、死んだ魔女の遺産をすべて譲り受けたPCが今後の展望を話しながら酒場で飲んでいると、領主からの使者から領主がPCに会いたがっていると伝えられる。少し警戒しつつもPCが領主に会うと、領主は例の不老不死の薬がほしいという。PCも頼んでみたが無理だったので、無理だと思いつつも領主を例の男に引き合わせてやる。

 数日後、領主が不老不死の体を手に入れたという話を耳にする。そんな折、領主がまたPCに会いたいという旨を使者を通して伝えてきた。再び警戒しつつも領主に会うPC。この前教えた解除薬の作り方は嘘のようだから、本当の作り方を教えろと言ってくる。どうやら、本当に不老不死の体を手に入れて試してみたらしい。しらを切るPCに怒った領主はPCに対して剣を抜く。はじめは絶望的に見えた戦局も終わってみればPC側が勝った。PCは密かに準備していた本物の解除薬を領主の口に注ぎ、領主を亡きものにした。その後、領主の突然の死によって領内はバタバタしたがPCは地位と金と政略を駆使し次期領主の座に就き、一族の繁栄をもたらしたのであった。
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