京大RPG研blog

や、ヤバい。
酔いもぶっ飛び、一気に戦闘モードに切り替わるPLたち。

「前2人はファイターとして、プリーストも2人欲しい･･････」
「で、シナリオ上シーフは必須。ソーサラーもいた方が」
「エルフのシーフ・シャーマンで取れるから」
「ファイプリ2人でどうです？」
「ソーサラー3Lv、セージ4Lvで、余るぅ。適当に1Lvずつ取ったれ」
「生まれソーサラーだと1000点足りねぇ！　一般市民じゃ」

まあ、11回振って8回選択なら結構強いPCになるわけで。

PC1：（名前失念）、ファイター・プリースト（ファリス）、敏捷度20、能力値ボーナスALL+3、求むファリスの加護
PC2：アザリー、エルフのシャーマン・シーフ、敏捷度24、外見・精神年齢10歳、PC1についてきた
PC3：ユリエア、ファイター・プリースト（マーファ）、敏捷度18、羊飼い技能3Lv、攻撃してくる相手には容赦なし
PC4：アロイス、ソーサラー・セージ、敏捷度19、バード1Lvで『レジスタンス』、お人よしの貧乏くじ

･･････やたら早い上に、いびつなパーティだな。

GM「ああ、大丈夫です。余分なの省けば戦闘6回で済みますから」

これで良かったのかもしれん。

＊＊

PCたちが立ち寄った街では、大商人の娘が結婚式を明後日に控えていた。
街では怪しいぐちょぐちょした人型を引き連れた黒ローブの噂が。
そして、大事な式を前に血文字の脅迫状。

「式を中止しろ。さもなくば、花嫁のウエディングドレスは血に染まる」

で、心配になった父親が腕の立つPCたちを護衛につけようと話を。

アザリー「えー、でも大商人って悪辣なことして金稼いでるんでしょ？」
アロイス「あ、アザリー、依頼主の前で･･････」
アザリー「ファリス、嘘つかない」
ユリエア「･･････マーファのお仕置きです」（バシバシ）
アザリー「きゃー。もう本当のことはゆわないから許してー」
アロイス「ああ、気にしないで下さい。いつものことなんです」

ものすごい豪邸にご案内。

「他に番兵とかどれくらいいます？」
「えーと、10mおきに1人ずつ立ってます」
「ぶっ」「俺ら、いらないんじゃ？」

花嫁さんと話してから依頼を受けるつもりだったが。
いねえ。え、今帰ってきた？

「脅迫状が来てるのに、のんきですねえ」
「離れた森の泉で沐浴をしていたそうです、メイドさん連れて」
「あ、怪しひ･･････」

とりあえず、相手の男が好きなのか聞いておく。

「え、ええ//」

おや？　単なる政略結婚じゃなさそうだ。
ユリエアもこれを聞いて、やっと受ける気になる。

＊＊

親父さんと報酬交渉。

「現金なら全員で10000ガメル、半分前渡し」
「だがワシは、マジックアイテムのコレクターでもあってな」
「娘を護るなら、PC1人につき2つずつマジックアイテムを」
PC一同「マジックアイテムで」

そりゃそうだ。

GM「要求アイテムにより、難易度を設定します。例えば魔晶石10点は2Dで15。20点は･･････6ゾロのみです」
PL一同「振ったら、権利はなくなるの？」
GM「いえ？　チャレンジ失敗しても権利はなくなりません」
アロイス「うりゃー！　6ゾロ！！　20点GET！！」
GM「？！」

【獲得アイテム】
PC1：魔晶石10点、念話の護符
PC2：弓+1、クイックネスリング（敏捷度ボーナス+2！）
PC3：パリーパリー、クイックネスリング（合計敏捷度ボーナス+4!!）
PC4：魔法の発動体の指輪、魔晶石20点（！）

もらいすぎ。
てゆーかマジですか。どんだけ敵でるねん。

＊＊

メイドさんに森の話を聞くも、たいして情報なし。
アザリーがメイドさんにかいぐりかいぐりされてたぐらい？

その晩から泊り込み護衛体制。
月影の照らす外を、怪しい黒ローブ姿が走る。
玄関に殺到するゾンビ。奮闘する1LvNPC護衛たち。

ユリエア「陽動ですね。部屋を動かないように」

PC1が最後のゾンビをずんばらりして終了。
念話の護符で報告。
（アロイスも、使い魔黒猫カノン君を通して見てはいる）

「そっちは大丈夫？　バウ、ワウ」
「ん、なんだそのバウ、ワウって」
「ああこれ？　ユリエアの牧羊犬ヨーゼフの首輪に護符つけてるから。バウ、ワウ」
「力抜けるなあ。バウ、ワウ。だそうです」
「つけんでよろし」

＊＊

明日は結婚式の日。朝、婚約者が帰ってきてご対面。
向こうはどう思ってるんだ？　と興味津々のPCたち。

玄関で向き合い。互いの名を呼び、ばっと両手を広げて飛びつく恋人たち。
衆目などアウトオブ眼中で。

互いに抱き合って、その場でくるくると回りはじめた！！！

おおお。なぜだ。お花畑が、ありもしないお花畑が見える〜〜〜。
相思相愛だ、正真正銘のバカップルだ。

もうこりゃ応援するしかあるまい。

＊＊

婚約者の裏を取りに、アザリーはシーフギルドへ。
7年前、婚約者の両親が馬車ごと崖下への転落事故で死亡している事実判明。
しかも御者の遺体はあったが、馬車内にいたはずの両親の遺体は捜索しても見つからなかったとのこと。
それって、事故か？
しかし、どう解釈したらいいのか分からないので保留。

その日の昼食に異変が。
ずーっと食事はアザリーが毒見をしていたのだが、このときは失敗。
突然、トイレに駆け出すアザリー。
つーかですね。
アザリーは昼食前にヨーゼフのご飯を盗み食いしてたので、原因不明なのです。（おぃ）
しょうがないので、アロイスがセージで判定。

下剤。

･･････？？？　おっかしいなあ、殺人予告じゃなかったのか？
訳がわからない。単なるいやがらせか？

その日はそれ以上何もなし。

＊＊

で、めでたく結婚式当日を迎えました。
辺りは、招待客でごった返しております。ボディチェックに加えて、センス・エネミィやセンス・マジックで一通り見て廻るも、怪しい人なし。
花嫁からつかず離れず。乾杯のときを迎え、乾杯〜。

アザリーの毒見に反応が。（おぃ）

下剤。

はぃ？　何で？　このタイミングで、しかも下剤なの？

と、蒼白になった花嫁。胸を押さえて倒れこむ。
息も脈も止まって、死んでいる。

はーーーーーー？？？？？？

混乱。別の毒を飲んだのか？　でもなぜ、誰が、どうやって？
ひとまず、場を鎮めて、花嫁を奥の間へと運ぶ。

＊＊

毒物チェック。

GM「これは、スリープ・ライク・デスという仮死毒です。12h持続します」

死んではいないのか。ちょっと安心。

ユリエア「きっと埋葬してから盗み出そうという魂胆でしょう」
アロイス「･･････お通夜の風習はあるそうですが」

このままだと、明らかに通夜の席で蘇るよね。
親父さんだけに事情を話して、婚約者にも死んだといって、反応を窺う。

婚約者「ああ、なんてことだ。可哀想に･･････」

おい、ちょと待て。あのバカップりにしちゃ、悲しみ薄くないか？
黒猫カノン君に後を追わせる。
すると、人気の無いところで例の黒ローブに変身！
なあんてこった。婚約者がファラリスの人だったのか！

色々と3-4Lvでできる罠の張り方を討議していると、
黒ローブが再び向かってきた。
しかも、あのメイドさんと番兵の1人を連れて。

正面から乗り込んできたよ〜！！

＊＊

第1ターン。黒ローブ「スリープ・クラウド」。
しまった、プロテクションじゃなく、カウンターマジックが先だった！
だが抵抗すれば問題なs

ピンゾロ。ピンゾロ。抵抗失敗。

アザリー「おーまーえーらー！！」
ユリエア「あらら、ヨーゼフも寝てますねえ。まあ犬だし」
アロイス「カノン君も私と一緒にお休み中です」

以下、必死に仲間を起こしながら敵の攻撃をかわすアザリー。
敏捷度ボーナス+6扱いは、確かに役に立った。
先手を打たれたが、いざ前衛が復帰すればモノの数ではない。
金に目がくらんだザコ護衛Aをずんばらり、
二刀流メイドさんを追い詰めると、黒ローブは逃げの姿勢に。

よし、今だ！　逃げ際に敵は-4ペナルティで一撃受けざるを得ない！
ファラリス相手だPC1、ファリスの加護を見せてやれ！！
命中！　よっしゃ、回せーーーー！！！！

ピンゾロ。

･･････駆けつけたNPCたちが見た光景は。

「貴様、それでもファリスの神官か！」
「今のは、加護が無くなってもおかしくない行為でしたねえ」
「実は、ファリスの真中にラがついてるんだろ！」

床に正座してしょぼくれるファリス神官を、他のPCたちが取り囲んで問い詰めている図であったという。

＊＊

ファリス神殿に事の次第を報告し、死んだように眠る花嫁さんを護ってもらうことに。
PCの生命力・精神力を全快してもらってから、婚約者の屋敷へ。
辺りには、怖気をふるう雰囲気が充溢している。
おそるおそる扉を開けると。

ワイトが4匹こんにちは。

きゃーーーー！　来るな寄るな触るなーーーーーー！！
「ホーリーライト！」「ホーリーライト！」「ホーリーライト！　回った！」

ワイト　は　くだけちった。

プリーストが2人いて大正解。
にしても、ファリスはアンデッドはお嫌いな様子。

＊＊

奥の階段を上ると、袋小路に黒ローブがいた。
二刀流メイドさんと骨みたいな奴（セージ失敗）も。
2人しか並べない廊下を、吶喊するPC1のファリス神官。

GM「じゃあ罠判定をしてください」

･･････ロープに引っ掛かって盛大にコケましたとも。
えーい突出しおってからに。
ん？　待てよ。黒ローブが唱えようとしてるのは･･････。

GM「ファイアボールですが？」

ぎゃあっ、閉鎖空間で使うなあっ！！
あと黒ローブ君、き、君らの方が奥の袋小路にいるんだよ？
燃えるよ？　この館ごと。や、やめよーぜ？

GM「･･････それもそーですね」

ふう。

GM「じゃあ、骨みたいな奴が2体前に出て来ました」

2体！？　あはは、そりゃ何体か聞いてなかったけどさ･･････。
アレ？　ここって2人までしか並べない廊下じゃあ。

GM「あ。」

＊＊

前衛2人VS骨2体。
アロイスは、カウンターマジック×４、プロテクション×４の順で。
アザリーは、シェイド×２で黒ローブと二刀流メイドさんを削り殺す構え。
向こうは。

骨が邪魔で、二刀流メイドさんと黒ローブ（ダークプリースト・ファイター）が前に出て来れません。

戦術ミス、ですな。
もっと広い部屋で待ち受けていればよかったのに。

前衛と骨の攻防は、あたらない、あたらない、当たった！　カキーン。
なんたって、ALL+3ファリス神官と、回避+4つきマーファ神官ですし。

やることがなくなったアロイスは。
石コロを超華麗なフォームで敵前衛・後衛の間に投げ込み、
ストーン・サーバントを召喚。投げ判定6ゾロ。
（何やってるんじゃー！とPLから文句が飛ぶ）
しかもこのターン、ホーリーライトによる目潰し効果で、
人間である敵後衛は目がチカチカ（命中・回避ともに-4）してるんですよ。
しかし。

GM「二刀流メイドさんが手探りで攻撃」

はは、-4では当たらんでしょ。

GM「命中！　回った！」

にゃにー！

GM「黒ローブも命中！」

･･････わずか1ターンでストーン･サーバント崩壊。
くすんくすん。いいもん。
ファイア・ウェポンの後は、
呪歌『レジスタンス』を11Lvで歌いつづけてやる。
敵は当然のように抵抗成功。ふ、馬鹿め。･･････虚しい。

骨を下げて、二刀流メイドさんが前へ。骨の立場なし。
マーファ神官と宿命の対決だ。
まあでも、こっちは+4で回避するし、鎧もそれなりだし。
む、ちくっと通ったか。

GM「では生命力判定を」

ぎゃー。両手利き二刀流の上に、毒塗ってるよ。
ナイスだメイドさん。

骨も硬かったが、地力で上回るコチラが優勢。
1体を潰し、黒ローブと組み合うファリス神官。
二刀流メイドさんはアザリーが気絶しながら唱えたシェイドでパタリ。
いい仕事だぞ、アザリー。
黒ローブもほどなく落ちたのだった。

改心しようのない婚約者の黒ローブは処刑。
二刀流メイドさんは、ファリス神殿送り。
この館は、ファリス神殿に捜索してもらって火かけるしかないかも。

＊＊

結局、ファラリス神官であった恋人に唆されて、花嫁も一緒に逃亡する計画。
だったらしい。
仮死毒で死んだ振りをさせておき、そこを襲って奪い去る予定だったと。
下剤も、たまたまこちらにシーフがいたから気づかれたけど。
分からなければ、軽い毒扱いになって、
結婚式での毒杯の伏線になっていたのか。まあ筋は通る。

しかーし。

PC一同「だったら脅迫状出すなよ！」

余計な部外者を巻き込むから、失敗するんじゃないか。

GM「しょうがないのです。ファラリスですから」

心の赴くままやりたいようにやった、と。
劇場型犯罪者め。
結婚式を無事に済ませて、PCたちがいなくなった後に決行してたら、
ALL HAPPYだったのに。

でもなあ。
最初にくるくる回ってたときは、本当に睦まじいバカップルと思ったのに。
残念である。

残念といえば、
アロイスは最後に20点の魔晶石からエネルギー・ボルトを飛ばして、
14点に減らしてしまった。（時価半額以下に･･････）
勿体ないし、役に立たなかった。
これからはレジスタンスにしよう。そうしよう。

で、アンデッドが一掃されるまでは街に留まるPCたちなのでした。

おしまい。

＊＊

そういえば、戦闘が6回とか11回とか言ってたのは？

本当はさらにダンジョンがある予定だった。
はあ。

･･････ガクガクブルブル。

【プレイ時間】　24:00〜28:00