シナリオの中のシナリオ

神我狩  GM:怪竜

 PC1(教師)は出張でかつての教え子の住む街へと向かう。
 その頃PC2は物語の妖精「ガタリー」から、異変が起きているという知らせを受ける。
 そしてPC3は、アラミタマ(いわゆる邪神、人の願いを叶えて代償として魂を喰う)が封印された本が盗まれたので、取り返してほしいという依頼を受ける。
 ガタリーとは、人の想像力や妄想力からエネルギーをもらうモノノケの一種である。特に悪さをすることもなくPC2と共に暮らしている。

 PCたちが集まって話を聞くと、ガタリー曰く「この街で4人の人間の物語パワーが暴走している!」とのこと。
 物語パワーが暴走とは何ぞや?と思って聞いてみると、要は夢の中で物語を繰り広げていて目が覚めないとのこと。暴走を止めるには夢の中に入り物語に沿って行動し、どこかにいるであろうアラミタマの分身を倒せばよい。

 暴走している4人の人間はどうやらPC1の教え子の知り合いらしいので調査をお願いしつつ、PCたちは順々に夢の中に入り、(神我狩の超パワーで無理やり)物語を進めアラミタマの分身を倒していく。夢だと分かっていると倫理も葛藤もなくスイスイと進めていけた。

 追加で暴走した一人も含め、分身を倒し終わると教え子から調査の報告が入る。どうやら知り合いの中に様子のおかしい男がいるらしい。さっそくその男のもとに行くとビンゴ、その男が封印の本を持っていた。やはり神我狩パワーで気絶させつつ調べるとどうやらアラミタマはこの男の中に潜んでいるらしい。ちなみに本の題名は「他人のRPG技術を盗む方法」であった。

 再び夢の中に入り物語を進め、アラミタマの本体と対峙する。お前を倒せば終わりだと襲い掛かるもなぜか攻撃が当たらない。どうやら夢の中だけに敵の都合のいいようにイカサマをしているようである。何とかしてPC1は現実世界の教え子と連絡を取り、夢の中と現実の両方からイカサマを打ち破る。そして無敵でなくなった敵を叩きのめし事件は解決したのであった。


 シナリオ内のミニシナリオを含め、なぜか7本もシナリオをした不思議なセッションであった。
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