ライジング・サン

システム:ゲイシャガールウィズカタナ GM:I

RPG研究会2回生のcrowbarです。

今回はゲイシャガールウィズカタナ(以下GGwK)というシステムで行われたシナリオのレポートです。
GGwKは「日本に間違ったイメージを抱いているアメリカ人」をプレイするシステムで、全編「日本を舞台とするRPGのシナリオを行うアメリカ人」をロールプレイすることで進行します。
このシナリオではプレイヤー間の会話もシステムの内で行うことも出来ます。むしろします。
例「分かった。マスターはあの映画に影響をうけてこのシーンを作ったんだ」
 「じゃあ、展開の予想もつくのか」
 「もちろん!天井に隠れいている忍者がおそってくるのさ」
こんな感じにメタな話をします。
キャラクター紹介
プレイヤーは「アメリカ人プレイヤー」と「日本人キャラクター」の2つを作っています。
また、GMも「アメリカ人GM」としてプレイしています。

GM:ジョン・スミス(26) GM:I
父はベトナム帰り、本人はアフガン帰りのアメリカの英雄。日本が好きで豊富な知識を持っている。

PC1:マイケル(26)PL:新入生O
   日本に興味のあるアメリカ人。RPGを通して日本の事を知ろうと考えた。
  ニンテンドー・テケシ サムライマン
   お米の会社、ゾニーのトノサマ(課長レベル)。
   
PC2:ジェレミー(17) PL:新入生M
   アメフト選手。周りの影響で日本の萌えアニメが好きになった。
  ハナアラシ・ハトコ ゲイシャガール
   織田信長のじだいからニンテンドー家に仕えるゲイシャ。
   
PC3:ヘンリー(26) PL:crowbar
   日本のアニメに興味がある。デブ。
  トヨタ・イェヤス スモーレスラー
   かつてニンテンドーに命を救われたスモーレスラー。
   
PC4:ケイン(40) PL:K
   実践的生存術の実践者。銃を持ち歩く。
  タナカ・ショー ローニン
   元はゾニーのサムライマン。今は茶屋でイテマエ(板前)をしている。
   
PC5:トム(30) PL:藤林啓一郎
   日本好きなアメリカ人。
  サナダ・ジライヤ ニンジャボーイ
   金さえ払えば依頼をなしとげるニンジャ。
   

オープニング
ニンテンドーはショーグン(社長)のアンドン・ヒルと共に大事な商談に来ていた。
そこにはライバル企業の雷春社のショーグン、アク・ダイカンとエチ・ゴヤがいる。
日本では商談は麻雀の勝敗によって決まる。そのため卓を囲む4人。
アク・ダイカンが国士無双十三面(ライジングサン)を決めたことによって、ゾニー社は4億8千万石の負債を負ってしまう。
日本では米が一般的なサラリーであり、4億8千万石と言えば国家予算の数倍にもなる。
そのためアンドンはハリカリ(腹切)、ニンテンドーは仇討を決意した。

仇討を決意したものの、ニンテンドーは日本の風習によって3年間女装して身分を隠すことになった。そうしないと会社を引き継げないのだ。ニンテンドー・テケシあらためニンテンドー・テケシコとなった。
ジョン「日本の諺に『石の上にも三年』とあります。『まりあ+ほりっく』でも3年間女装しないと遺産を貰えませんでした」
「七人の侍」よろしく仲間を集めるニンテンドー。途中チョムバ(チョンボ、ダイスがこぼれた場合発生)を引き起こしバナナの皮で滑るニンテンドーが見られた。
ハトコ「別にあんたの為じゃないんだからね」
イェヤス「ニンテンドーさんの為なら、なんでもやるでごわす」


新撰組
仲間を集め策を考えるうちに3年が経過した。
城下町を警備する「新撰組」に紛れ込み、信用を得てアク・ダイカンに会って切り殺す作戦に決まった。
新撰組に入るためにはオーディションを受けねばならない。「一芸入試」が現在の流行なので皆自身の得意な技能を披露することに。チョムバをせずに済んだ一行は無事新撰組に潜り込めた。
ジョン「新撰組とは新鮮からきているかもしれません。武士でない身ゆえの奥ゆかしさのあらわれではないでしょうか」

城下町を警備するとすぐに辻斬りと鉢合わせた。この辻斬りによって多くの隊士がやられているのだ。
日本人は礼を重んじ、戦いの前には必ずドゲザをするのだが(ニンジャはしなくてもよい)、辻斬りは無視して切りかかってくる。
この卑劣な手段によって数々の隊士を屠ってきたようだ。
最初はジライヤの手裏剣、その後はイェヤスとの一騎打ちとなる。日本人は礼を重んじるので常に一対一で戦うのだ。
イェヤスがダイスの「役」をそろえたことで、辻斬りを撃破。
イェヤス「百裂張り手でごわす」

辻斬りを退治したことで新撰組内での地位が向上した一行。更なる地位向上に向けてセンターを決める総選挙に参加することに。
女装したニンテンドーとハナアラシの2人が決勝にたどり着いた。
選挙は斬り合いによって決まる(峰打ちなので安心、ただしドゲザを忘れると切腹)ので、2対2の斬り合いとなる。
ニンテンドーは一撃を受けるが、ヤマアラシが見事な一撃を決めたため2人がセンターとなった。
一行は隊列とカラーを決めることになった。東西南北と中央の5つをそれぞれ割り当てると
中央 ニンテンドー ゴールド
東  タナカ    青
西  トヨタ    白
南  ハナアラシ  赤
北  サナダ    黒


仇討
センターとなった一行は遂にアク・ダイカンの会合の護衛を依頼される。
日本では料亭で政治家が会合をよく行っているので、それに倣って料亭で会合が開かれている。
料亭で開かれることもあってタナカが根回しをして武器を隠させておいた。
新撰組隊長、コンドウ・ネクストに連れられて料亭に入ると、アク・ダイカン、エチ・ゴヤほか2名が麻雀卓を囲っていた。
アク・ダイカンが「山吹色のお菓子を所望する」と言ったとき、ニンテンドーがキナコ餅を持って行った。
すると、アク・ダイカンは「よいではないか、よいではないか」と女装したニンテンドーの帯をひっぱって回す。
中から出てきたのは男の姿のニンテンドー。
「この面貌を忘れたとはいわせない」と言ってアク・ダイカンに斬りかかる。

サナダ以外全員が土下座をしてから一対一で斬り合いが始まる。
恐ろしいことにアク・ダイカンの出目が振るい、ニンテンドーが撃ち殺されてしまう。
さらにエチ・ゴヤの出目もよく、トヨタも撃ち殺されてしまった。
結局アク・ダイカンを成敗して、エチ・ゴヤが投降したものの当の仇討の首班が殺されてしまった。
そのときサナダが驚きの発言「死んだニンテンドーは影武者だった」
ジョン「小泉総理の息子が俳優になったのも影武者を育成する文化の顕れではないでしょうか。影武者はよくあることです」

斬り合いがあった部屋のふすまが開き、現れたのはニンテンドー・テケシの弟タケシとトヨタ・イェヤスの後継者ヒデョリ。
ニンテンドー・タケシが真の後継者であったのだ。
トム「テケシは偽物っぽい名前だったからな」


結末
ニンテンドー・とトヨタの犠牲の下、仇討は成功裏に終わった。
ニンテンドー「今度からゲーム機産業にも進出しよう」
民事再生法を適用してゾニーは再建への一歩として多角経営に乗り出した。

無事目的を遂げた皆は日本に伝わるという祝いの言葉と一本締めで締めくくった
「マンセー!マンセー!マンセー!」
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