凍王事件

システム:神我狩 GM:怪竜

 久代市に住むPCたちは超常存在に対抗する各組織が妙な動きをしていると不穏な情報を手に入れる。
 最近起きている、超常存在による行方不明事件を調査するPCたち。どうやらある学校でいじめを受けた生徒がおり、その生徒と仲の良かった生徒が復讐のためにアラミタマと契約をしたらしい。結界を突破しつつ何とかアラミタマと契約者のもとまでたどり着き、正体を現した火炎の龍を打ち倒すのであった(ここまでがオープニング)。


 その後しばらくしてPCたちは不穏な情報を耳にする。何でも強大なアラミタマがこの市にやって来るとのこと。そしてそれ関連で各組織が妙な動きをしているとのことだ。

 情報収集をしつつ、組織の一つに直接聞きに行く。それによるとこれから現れるのは凍王と呼ばれるアラミタマ。その強大さは神々の数柱の協力を得なければ倒せないほどだという。何よりも恐ろしいのがその冷気。物理的な寒さもあることながら、近づくだけで魂まで凍るほどの力であるという。
 そして現状では対抗手段がないため、この市ごと時間凍結の儀式で封印するつもりであるらしい。また、この市の人々は何らかの超常能力により市から離れるのを強く拒絶しており、記憶操作をして連れ出そうとしても、効果が無い(その際、謎の東欧系の青年のイメージが頭の中に思い浮かぶ)。

 「確かにそりゃ勝てんわ」と思いつつもどうにかならないのか聞いてみると、阿蘇山の地下に凍王の体の一部が保存されており、そこでその冷気に挑戦することができるとのこと。ひとまず他にできることもないため一路九州へ。


 九州観光などをしつつ阿蘇山にある研究所へ。凍王の一部に近づいてみるが、確かに寒いものの魂が凍るほどではない。ふと思い出すと、火炎の龍を倒した時に体の中に熱が入ってくるような感覚があった。それにより寒さに耐性を得ているのではないだろうか。

 
 偶然にも凍王への対抗手段を得たPCたちは火炎の龍について調べる。すると過去にもう一体の火炎龍が目撃されており、東欧系の青年がそれを倒したらしい。その青年の人相が久代市の人々に術をかけた青年と一致することから、敵対の予感を覚えつつも凍王と戦うために久代市へ帰還する。


 各組織の長と会議をし、危険は承知で凍王と戦わせてもらえるように説得を行う。また、このままでは勝ち目は薄いため危険な強化術式をその体に使用し戦闘力を高め決戦に挑むことになる。



 そして現れる凍王。その姿は球体であり、出現と同時に冷気が襲いかかる。PCたちが決戦を始めようとするとそこに東欧系の青年、サンドマンが現れる。彼は凍王によりすべてが凍りついた世界を望んでおり、そのために凍王を利用する気でいるらしい。
 今更後には引けぬと戦いが始まる。





 そして戦いを終え凍王が崩れ落ちる。しかし凍王は異様な再生力を持っており徐々にではあるが元に戻りつつある。そこでPCたちは小規模な封印を執り行いしばらくの時間を稼いだ。その時間はおよそ30年。その月日の間に凍王を完全に滅ぼす方法が見つかるかはまた別の物語である。
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