死人の街

システム:永い後日談のネクロニカ GM:よみしき
10/27 二部に行われたネクロニカのセッションレポートです。
PC紹介
PC1 カスミ 享年12歳 ジャンク PL:金目鯛の煮付け
生前、“怪物”を殺した?ような記憶がある少女。姉妹達が受け入れてくれている間は彼女らを守りたいと思っている。

PC2 ティム 享年14歳 コート PL:にかわ
生前誘拐、監禁された記憶があり、誰かに強制されるのが嫌いな少女。実は臆病。

PC3 ユキナ 享年16歳 ソロリティ PL:淀川由良
生前は星が好きな真面目な少女だった。姉妹達に会い、世界を知りたい、そして彼女らを死なせたくないと思い共に旅をしている。

PC4 ルミネ 享年14歳 アリス PL:怪竜
生前、取り巻きに囲まれてお茶会をしていた記憶があり、生前持っていた物を全て取り戻したいと思っている。
 PC達は以前の冒険で、昔軍事基地があったところに記憶を取り戻すのに役立つ装置がある、ということをとあるネクロマンサーから聞いた。彼が言っていた場所に向かうと、石造りの塀が見えてきた。門のようなものも見える。すると突然、そちらから「反応しなければ攻撃する」という声が聞こえる。機械音声かと考えたPC達は、手を上げたりしながら近づいてみる。しかし思いがけないことに、声の元にいたのは人間だった。

 見つけた人間はドール達を見てどこのネクロマンサーから遣わされたサヴァントだ?と狼狽えるが、ドール達の目的を話すと友好的に対するようになる。彼にこの塀の中のことを聞くと、数百人規模の街があるという。また、ドール達の探す「記憶を取り戻す装置」について聞くと、自分は知らないが上の者なら知っているかもしれない、といって街の中に案内される。

 街の中には市場や畑、工場にスラムなどもあり驚く姉妹達。彼女らは街の中央の行政区に通される。行政区では街の長を名乗るパスカルという男に会い、話を聞く。彼は装置のことや軍事基地については知らないと述べるが、姉妹がそれを探すのには最大限協力すると言う。姉妹達は装置の情報を求めて、街の中を手分けして探ることにした。

 ティムとユキナは兵士詰所に向かった。彼女らは兵士にこんな姿の自分たちだけでは話を聞けないからと言って、ついてきてもらうように頼むと、若い兵士が案内してくれることになった。そしてスラムに向かうことになった。

 カスミとルミネは商業施設へと向かうことに。電気が通っていたり娯楽施設があることに驚く二人。何かないかと探しているとカスミが気分を悪くし、喫茶店に入る。店員に話を聞いてはみるが、特に情報は得られなかった。

 その後、ティムとユキナはスラムへ。そこで女の子が走ってきてユキナにぶつかる。女の子は謝って逃げていくが、そこでユキナのたからものの本が盗まれているのに気付く。急いで追いかけると無事追いつくことができた。盗んだ理由を聞くと妹が病気で金がいるんだと言う。とりあえず、彼女にその本は売れないだろうと説得する一行。すると女の子は本を見て非常に驚いたような反応を示す。どうやらこの街に本という文化はないらしい。ティムとユキナは混乱しつつも、善意で女の子の妹を看てやることにした。妹の脈をとってみると脈がない。そこで二人はなんとなく気付く。この街の人間は死人なのではないか、と。

 その後、一行は合流してパスカルに話を聞いたり、病院を探したり(見つからなかった)、薬屋で話を聞いたりして、街の人間はアンデッドであることに対する確信を深めた。

 また、工場に向かうと瓦礫で通れなかった区画に手術台や何か装置があった跡が見える部屋を見つける。目的の装置の説明書は見つけたがが、記憶を取り戻す装置そのものは見つからなかった。

 そして、街の人間の真実についてさらなる裏取りのために墓に向かう一行。すると、門の方から轟音と煙が。しばらくの後、兵士が走ってきて、門が攻められていること、ドール達に応援を頼みたいことを告げる。姉妹達が門へ向かうと、そこへは巨影が迫ってきていた。


 無事戦闘に勝利するともう一つあった方の門から音が聞こえる。どうやらそちらからも敵が来て門が突破されたらしい。街の中に入り込んだアンデッド達はドール達が掃討することができたが、街の中は荒らされてしまった。


 アンデッド達の襲撃によって様変わりしてしまった街の中。その中を再び情報を求め探索する姉妹達。

 彼女達がスラム街に向かうと、あの女の子の家が燃えていた。そこには黒焦げになった妹の姿と、女の子の腕が見つかる。カスミは家に落ちていた女の子の帽子を拾い上げ、たからものにした。

 その後、街の中を巡ると、市場で不自然な店を見つける。倒壊した建物は、ずっと何にも使われておらず、シャッターがずっと降りていたという。そこを探ってみると、地下への階段があり、その先には大量のアンテナと機械がある地下室があった。

 そこには髭を生やした老人が佇んでおり、「見つかってしもうたか」と漏らす。姉妹達がお前がネクロマンサーか、と問い詰めると、彼はこの街の成因を話して聞かせる。曰く、彼が戦争から生き残った後、自分の「家」を求めて死体を集め、アンデッドの街を作ったという。そして、この機械を姉妹達が記憶を取り戻すために使うと、街が崩壊すると言うことを告げ、姉妹達にどうするか問うた。

 姉妹らは、自分たちの目的と老人への同情に挟まれ悩むが安全策として、街の人間を眠らせてから装置を使うことで街への被害を最小限にしようと決めた。

 そう決断したところで背後の階段から足音が聞こえる。その足音の主、ドール達が以前会ったネクロマンサーは「そんなの全然面白くない。私はあなたたちが自分のエゴに従った結果街のが崩壊して右往左往するあなたたちが見たかったんだ」といい、姉妹達を壊して、もう一度やり直そうと述べると戦闘を仕掛けてくる。彼が率いるアンデッドの軍勢には様変わりした――眼をくりぬかれ、手足を落とされた――スラム街の少女がいた。

 「やりやすくて助かるよ」ティムがそう言い、姉妹達は応戦した。

 長い戦いの末、敵は残すところあの少女だけになった。この少女をどうにか元に戻すことはできないか?そう老人に掛け合うが不可能らしい。このまま生かしておくのも酷だとルミネは彼女を撃ち殺そうとするが、カスミが「私がやります」とそれを止める。カスミが少女を殺したその時、彼女の口がうごいた。が、何を言ったかはわからなかった。
 
 その後、敵をけしかけてきたネクロマンサーの居城を痕跡などをたどって探ろうと方針を決めた一行。彼女らの旅は続くが、それはまた別の後日談。
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