ルーシーのおままごとセット

システム:永い後日談のネクロニカ GM:ににに
3/16の2部に行われたセッションのレポートです。

システム紹介
自我を持つアンデッドの少女である“ドール”となって狂気にさらされたり、旅の仲間である“姉妹”と狂気を慰めあったりしながら戦争によって滅んだ世界を旅するシステムです。

PC紹介
PC1:アヤ 享年14歳 ホリック PL:金目鯛の煮付け
生前に妹を亡くしたことのある少女。妹達を二度と失うことがないよう気を張っている。

PC2:せーじ 享年10歳 ジャンク PL:N/A
マッドサイエンティストの下で実験を受けていた少女。常に楽しそうに振舞うことで心を保っている。

PC3:リナ 享年11歳 アリス PL:淀川由良
空襲で命を落とした少女。おまじないと勘違いして呪いの儀式をしたり、姉妹達を元気づけようとしたりしている。

PC4:レイラ 享年14歳 コート PL:mouser
兄に憧れを抱いていた少女。弱気な気質に反して、頼れる存在として冷静に振るまおうとしている。

ドール達は暗闇の中、ベッドの上で目を覚ました。
ドール達が互いに話し、未練を結びあいながら部屋の中を探ると電灯を灯すことができ、そこが窓のない病室のような部屋であることが知れる。部屋の外の朽ちた廊下へ出たドール達は今いる場所が地下施設の類であることを知りつつ、その周辺区画を探索していく。

診療室に辿り着いたドール達は、リナやレイラが不慮の事故によりダメージを受けるといったハプニングに見舞われながらも診察記録や日誌を発見する。記録あるにはある時期に大量に衰弱死した者達のリストがあり、その中にはアヤとレイラの名前もあった。そして二人やその他の人々の名の横には「提供済み」という備考が添えられていた。日誌にはある研究者のことや、その娘が亡くなったことが記されていた。リストと日誌の日付を照らし合わせると、ルーシー・スペンサーという名がそこには書かれていた。

次にドール達が向かったのは整っていながらも画一的な住居の並ぶ居住区だった。
部屋を調べていく中でせーじはそれぞれの部屋に家具や道具が1つずつ無くなっていることに気付く。また、部屋の中にはドール達に似た人形が置かれているものがあった。その部屋を調べるとスペンサー家に宛てた封筒があり、そこが例の研究者とその娘の家であったことがわかった。封筒にはこの地下施設、地下居住シェルターのパンフレットがあり、そこには居住者は死後アンデッド兵として再利用される旨が記されていた。

ドール達はパンフレットに乗っていた地下シェルターの地図を頼りに地上へ出るためのエレベーターを目指す。その道中で通り掛かった部屋は何らかの研究室のようであった。そこでは地下シェルターの住人を素材にして行われていたアンデッド研究のことや、研究者がアンデッドに作り替えた娘のことが書類や日記に記されていた。
「ルーシーに遊び道具を」
「彼女にもっと良い人形を」
「腕によりをかけた人形を」
「彼女のお気に入りだった人形に似せてあげよう」
日記の末尾にはそういった文言が並んでいた。ドール達はその部屋を後にした。


厳重に封鎖された扉を研究室で手に入れたキーで開き、エレベーターのある区画へ進もうとすると行く手から少女の笑い声のようなものが聞こえてくる。警戒しながら向かった一行の目に写ったのはそれぞれの住居から持って来られた家具が並べられた昇降機と、その中で歪な動きで日常を模倣しようとしているゾンビ達であった。

ゾンビ達の奥から赤毛の少女が姿を現す。彼女はドール達を見ると
「わたしといっしょにあそぼ?いっしょにおままごとしてあそぼ?」
「わたしのお人形になって!」
とにじり寄ってくる。この少女が研究者の娘、ルーシーであることは明らかであった。

ドール達は共に地上へ出ようとルーシーに提案する。しかし彼女は聞く耳を持たず、ドール達を己の玩具、おままごとの人形程度にしか扱おうとしなかった。
アヤはルーシーに対して怒りの感情を露にし、他のドール達も彼女には嫌悪の感情を向け始める。リナもルーシーと和解しようとしたが、それも最後まで叶わなかった。

ドール達が己の思い通りにならないことに気付いたルーシーはゾンビ達を操り彼女らに襲いかかる。しかし、ドール達の連携によって大半のアンデッド共は一所にかき寄せられ、一撃の下に纏めて吹き飛ばされた。その後も順調に敵を薙ぎ払ったドール達は危なげなくルーシーを破壊し、打倒するに至った。


一行はエレベーターを起動し、遂に地上に出ることとなった。
周囲に広がるのは荒れ果てた大地のみでだったが、ドール達はやがて新たな行き先を目指して歩き始めるのであった。
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