Ghost Light

システム:クトゥルフ神話TRPG GM:crowbar
3回生のcrowbarです。
自分がKPをしたシナリオのレポートです。
今回のシナリオはchaosium社発売のシナリオ集「TERRORS FROM BEYOND(未訳)」収録のシナリオ「Ghost Light」を訳したものです。


トレーラー
時は1927年9月19日。ホロウゼイ灯台に隔週の交代要員を載せて急行する灯台管理船ヘリオスは、いくつかの商船から灯台の明かりが数日間消えていると連絡を受けた。灯台守の急病、灯油切れ、もしくは単なる職務怠慢かもしれないが、連絡がつかない。原因は置いておくとしても、灯台の明かりがないと北大西洋の危険な海域で惨事が起きかねない。今までのところ遭難や座礁が発生していないのは奇跡としか言いようがない。
今、水平線に島が見える。海が荒れているにも関わらず、船長が小舟で上陸して調査する志願者を募り、3人の水夫がそれに答えた。ヘリオスに乗っていた交代要員である4人目の男が彼らに同行し、日暮れまでに灯台の明かりをつけようとする。
探索者紹介
Angus Milne PL:O(OB)
 二等航海士であり、探索者の中で一番偉い。今回の調査の責任者。
 ほかの野暮ったい水夫と比べ、洗練された趣味を持つ教養人。

Willie Ross PL:蟻人
 水夫であり腕の利くコック。
 妻子がいるが、仕事柄なかなか会えない。

Jock Peterson PL:O(1回生)
 水夫。敬虔な長老派教会の信徒。
 慎重な性格。

Archie Finlay PL:I(OB)
 最近灯台守として雇われた。
 ホロウゼイの灯台が初仕事となる。


ホロウゼイ島へ
ホロウゼイ島はイギリスの北海岸にある荒れ果てた小島である。灯台守と海鳥以外の生物はこの島にはいない。
探索者が島に着くと、船着き場が不可解なやり方で破壊されているのを目にした。
違和感を覚えつつ、灯台に向かうものの、中には人っ子一人いない。
さらに食べかけの料理、発砲の形跡があるショットガンなど不穏な物証が見つかった。
「灯台守の1人が発狂してほかの灯台守を襲った」と考える探索者達は、島のどこかに生存者がいるかもしれないので探しに行くことにした。

侵入者
島を巡った探索者は、かつてこの島で行われていた宗教的儀礼の証拠を見つけたが生存者は見つからなかった。また、島の遺跡でタール状の黒い液体を発見するが、何かは分からなかった。
日が暮れてくれてきた頃、探索者は灯台に戻ろうとしたが、その時突如として霧と冷気が巻き起こり、空から奇怪な怪物が姿を現した。
怪物は鼈甲色の球状で、触手と鱗に覆われ、1つの複眼を持っていた。
(この怪物はH・カットナーの「侵入者」に出てくるニーハン・グリーである)
怪物は冷気で攻撃してきたため、探索者はショットガンで応戦しつつ、灯台に閉じこもった。

真相の調査
探索者は怪物に関する情報を集めるために調査を開始した。
結果、灯台守の一人であった退官教授の博士が異世界を覗く薬を作っていたことが判明する。彼は必要な防御法をとらなかったようだが、適切な防御策をとった状態だと、「灰白湾のもの」という存在が助けてくれるらしい。また、彼が使ったらしい薬も見つかった。

襲撃と救援
日が完全に暮れた後、ArchieとJockは灯台の明かりを点けに、ランプ室に向かった。いざランプを点けようというときに、突然ランプ室を囲むガラスが砕け散り、怪物が3体飛び込んできた。
Jockはショットガンで応戦したが、怪物の退化攻撃を受けてしまった。彼は野獣の姿に退化し、最終的に黒いタール状物質になってしまった。
Archieはランプ室の扉を閉めることで難を逃れた。
探索者達は夜明けまで耐え抜き、ヘリオス号からの救援を待つことにした。
翌朝やってきたのは救援ではなく、様子を確認するために送られた水夫John Peterson(Jockの弟)であった。さらに不幸なことに、突如として海が荒れたので、救援は向こう数日間は来ないらしい。

解決へ
救援が望めないと分かった探索者は、半信半疑ながら件の薬を使ってみることにした。
薬を使うと前世の記憶が次々と脳内に流れ込んできた。最終的に探索者は自身が、ムー大陸の神殿にいることに気付く。そこで探索者は灰白湾の者、ヴォルヴァドスの神官になっていた。
探索者は現世の窮状を伝えPOWを捧げることで、怪物を追い払う呪文「ヴォルヴ
ァドスの浄化の炎」を手に入れた。
戻ってきた探索者は怪物を待ち構えた。
灯台に忍び込んできた怪物に対して「ヴォルヴァドスの浄化の炎」を唱えると、彼らを元の次元に追い返すことに成功した。

その後探索者は見つけた神話的な情報を燃やし、事件を闇に葬ったのであった。
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