ミラーマンの恐怖、理想郷の真実

 ゲヘナアナスタシス GM 牛殺士

ゲヘナはジャハンナムという九割砂漠、残りは地獄という超過酷な世界で、まだ見ぬ地上を求める享受者達をロールプレイする、アラビアンダークファンタジーである。

 話の舞台はムディール。都市周辺に豊かな幻鏡(実態のある蜃気楼、お肉や材木や鉱物がとれる)を持ち、完全に自給自足が可能な一種の理想郷である。

 しかし、現実は非情である。 

 町の評議会議員であるシャハーブという男の死体が発見され、その犯人を追う内に、PC達はこの町のアンビリバブルな真実に気づいてしまうのだった。

 ・・・・・・以下、激しくネタばれ
シャハーブ殺しの犯人を追うのと同時に、PC達は紫杯連(享受者達の組織。マフィアとギャングとヤクザを足して三倍した感じ)のためにシャハーブの後釜として、新たに選挙に出馬する肉屋のブッチャーを援助しなければならない。この町の選挙方法は国民の投票などではなく、一定期間の売り上げを競うというものであり、そのために、アルティメットザウルスという大型爬虫類を幻鏡で獲ってこなくてはならない。 しかし、PC達がアルティメットザウルスが生息する幻鏡に踏み込むとちょうど、2体の死にたてホヤホヤの死体を発見した。しかし、これは実はシャハーブと同時期に行方不明になったシャハーブの二人の親友だった。

PC「おい、この肉、食ってみようぜ。上手いんだろ?

 生肉をほおばるPC

GM「堕落点を2点獲得してください

 といった微笑ましいアクシデントもあり、PC達は、この町に怪しい影が潜んでいることを確信したのである。

 調査の結果、シャハーブは同じ評議会議員であり、大商人のカハールが怪しいことがわかる。

フィザールの四行詩の助けもあって、カハールの屋敷の客間が怪しいと判断したPC達は、全面鏡張りの客間に侵入。

 現れたミラーマン達を打ち倒し、ついでに正体を現したカハールも倒したのだった。

 しかし、カハールを倒した後、町が一変する。

 町の周りの幻鏡が掻き消え、いつのまにか、町には大量のゾンビが歩き回り、肉屋に吊るされていた美味そうな肉は人肉っぽい何かに変わっている。

 実はムディールの町は邪霊の力によって維持されていた魔窟だったのだ。

PC達の真の苦難はシナリオ終了後から始まるのだった・・・
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